トミーウォーカー主催のPBW、シルバーレインに登録しているゲームのキャラクター、籠屋 夕暮の日記ブログです。進行中の出来事や過去のことを、SSやなにかしらの方法でUPしていきたいな、と思っています。
籠屋 夕暮の日記
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2007-09-14-Fri  CATEGORY: 未分類
 お葬式は雨が降っていた。
 集まった人たちはみんな傘をさして、顔を伏せていた。
 ザアザア、ザアザアと雨の音はうるさく、他の音を全て飲み込んでしまうくらいだ。でもどんなに雨の音が大きくても、きっとみんなの心の泣き声を消すことはできない。
 ボクはその声に責められている気がして、怖くて一人で震えていた。

「夕暮、大丈夫?」
 喪服の母、繭がそんなボクを心配して声をかけてくれた。いつもは笑顔が絶えないその顔も、今日は義母とはいえ、自分を本当の娘のように可愛がってくれた祖母が亡くなったので悲しみに染められている。泣きはらした目は赤く、雨のせいか涙のせいか化粧も目元だけぐちゃぐちゃになっている。
 ボクはそんな母と目を合わせるのが恐ろしくて顔を背けた。
「だ、大丈夫だよ、気にしないで。雨が冷たいだけだから。」
 ボクの声は、背中や肩と一緒で自分でもびっくりするくらい震えていた。
「そう、ならいいけど…… あんまり辛いようなら休んでていいのよ?」

 母はボクのことを心配してくれるけど、そのことは母を余計に疲れさせている。母は優しく強いからそのことを顔に出さないけれど、きっと無理をしている。
 その証拠に、母は昨夜から時々呆けたように遠くを見ているときがある。それは母が心身共に疲れた時の癖だと、ボクは小さいころからのことでなんとなく分かっていた。
 そんなときでもボクは母から気に掛けてもらえる。逆をいうとそんなときだというのにボクは母に心配をかけている。

『お前のことを最後まで好きでいてくれるやつなんてひとりもいやしないよ。』

                      ぶるり
 
背筋が凍る。体温が限りなく低くて、まるで雨が氷のようにボクの背中を撫でる。
             がちりがちり
 鳴らしたくもない歯がかって鳴ってしまう。
「どうしたの、夕暮? 寒いの?」
 お母さんがそっと手を握ってくれる。その手は温かくて、僕の手を包んでくれるけど、その温かさがボクの心に届くことはなかった。
「泣かないの、夕暮。夕暮がそんなに泣いていたら、おばあちゃん心配でのんびりできないでしょう? おばあちゃんが好きだったのなら笑顔でいてあげて…」
 そういってお母さんはボクのことを抱きしめてくれた。
「……えっぐ、う、うううううう…」

 違うんだよ、お母さん。ボクは

 ボクはおばあちゃんが死んだことよりも、おばあちゃんに言われたことが気になって仕方がないことが、悲しくて涙が止まらないんだ。

 ボクの心からは、少しずつだけど、確実に水よりもドス黒いものが流れ出ていた。
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祖母(2)
2007-07-18-Wed  CATEGORY: 未分類
その日珍しく夜におばあちゃんの家に呼ばれた。先週くらいからおばあちゃんの具合が悪くなって、お父さんが今まで見たことない顔で、『もうだめかもしれないな』って言ってるのを見たときに、子供ながらなんとなくそのときの覚悟はできてたんだ。
 お母さんも家から出るときに、ボクのことをぎゅっと抱きしめてくれて、『おばあちゃん、遠くにいっちゃうかもしれないけど、ゆうのこときっとずっと大好きだからね。寂しくないよね?』って肩を震わせながら言ってた。
 ほんとはすっごく寂しくて、イヤだったけど、わがまま言っちゃいけないところだと思って黙って頷くことしかできなかった。
 
 家から出て、暗い砂利道を歩いているときに堪えていた涙が一筋流れ、その後は堰切ったかのように流れ出てくる。
「えっぐ、えっぐ…… おばあちゃん、おばあちゃん・・・ いなくならないでよ。」
 夜の闇がおばあちゃんを、ボクの手の届かないくらい遠くに運んでしまいそうで、怖くて、不安で、ボクはただ一心におばあちゃんの家を目指した。

 おばあちゃんの家はひどく静かだった。家の前に立っているのに中から物音ひとつしないし、明かりも洩れてこない。先におにいちゃんとおねえちゃんが行ってるはずなのに、家はまるで誰もいないかのように静かだ。月明かりにできる家の影は深遠で、そこになにか潜んでいそうな感覚に襲われる。家の門をくぐれば、そこはもうこの世ではなく、夜と影だけが支配する世界、もう二度と帰ってこれない気がする。今、立っている場所が夕方なんだと思う。
『か、考えすぎだよ… お姉ちゃんやお兄ちゃんも来てるんだし。大丈夫だよ。」

 家の敷地内に入ると、不安は大きくなる一方だった。人の気配はあいかわらずしない。
「こんばんは。おばあちゃん! 夕暮が来ました。」
 外から声をかけても返事は返ってこない。いつもなら家の中から優しそうな声が返ってくるはずなのに今日はいつまでたっても無言。
『あれ?確かに呼ばれたはずなのに。もしかして、何かの間違いだったのかな?』
 そんなはずはない。おかあさんだって見送ってくれたんだ。そんな夢みたいなことが起こるわけがない。
 玄関で靴を脱いで、廊下が暗いので電気をつけようと、スイッチを探す。少し痛んだ壁にはいつもの所にスイッチが。だがいつもと違うのはそれをONにしても
『あれ? つかない…』
 何度かカチカチしてもつく気配がない。電球が切れてるのか、電気が止まっているのか
『ちょっと怖いけど・・・ でも何度も来てるし、家の中は覚えてるからなんとかなるよね。』
 おばあちゃんもいるし、と勇気を振り絞り家の中へ入っていく。ぎぃぎぃと悲鳴をあげる廊下を手探りで奥に進む。手探りだから進むのが遅いのかいつもは普通の廊下なのに、今日はやけに長く感じる。だけど体は家の構図を覚えていて、何も考えなくても一歩、つぎの一歩とおばあちゃんの部屋に近づいていく。
『なんで、こんなにボクは怖いんだろう。もっと急がないといけないのに、足が震えて先に進めない。』
 まるで体が鉛になったよう。自分の意思どおりに動かない体。止まりたいのか早く進みたいのかはっきりしない意識。何より辛いのは暗いところに一人でいること、誰も助けに来てくれないこと。そのことがおばあちゃんに、なにかあったんじゃないかという不安を掻き立てる。
 
 おばあちゃんの部屋の前に立つ。
 部屋の前まで来ても物音ひとつしないのは変わらず、そこに人がいるとは考えられなかった。
「えっと、おばあちゃん?」
 襖を開けるけどやはり物音はしない。だが暗闇に目が慣れてきたのそこに布団があるのは分かった。
「……おばあちゃん、大丈夫?」
 布団の横に横にすっと座り、そこにいるはずのおばあちゃんに話し掛ける。
「………夕暮かい?」
 それはあまりに生気の無い声で、いつも聞きなれていたおばあちゃんの声とは似ても似つかない声だった。その声はボクの心を掴んではなさない。耳に全神経が集中して一言一句聞き逃せない感じ。家の外の蟲の音がリーリーリーとやけにうるさく聞こえる。
「もっと近くにおいで。もうおばあちゃんはあんまり遠くが見えないんだよ。」
 きっと蚊の鳴くような声だったに違いない。でもそのときのボクにはどんな落雷よりも大きく聞こえた。一言一言が鼓膜を振るわせる。その言葉は魔法のようにボクをおばあちゃんに近づけた。
「ああ、かわいい私の孫。他の孫もかわいかったがお前がとりわけかわいかった。」
 撫でるようなその言葉にボクは不安を抱くはずもない。でもなんでこんなに心が不安なんだろう。
「病弱で体が弱いからかとも思ったよ。何をしても、どうやってもこの子を助けてあげたいと思っていたのかもしれないってね。」
 ボクを好きって言うならなんで、なんで・・・・・・

 そんな鬼のような怖い顔で見るの!!??!?!?!?

 ボクの一瞬の怯えを感じ取ったのか、おばあちゃんが飛び掛ってくる。その動きはさっきまで布団の中で寝たきりになっていた老人ではなく肉食獣のそれだった。
ボクの首を絞めるその手は万力のように強く、ボクの意識はだんだん白い海に沈んでいく。頭に酸素が回らない。目が回る。世界が回る。でも助けてという舌は回らない。
「お、おばあちゃ……」
 洩れる声は風のよう。ひゅーひゅーといって音にはならない。だから、だからきっとおばあちゃんは首を絞めるのを止めてくれない。きっと言葉になってればボクのことを離してくれる。だからボクは一生懸命声を出そうとして風を起こす。
「お前を愛していたのは、お前が可愛いわけでもなんでもない。お前の『力』がそうさせていたんだね。私の心を汚して、穢して、それでもまだお前のことを可愛いと思ってしまうこの苦しみが分かるかい? 分かるわけが無いねぇ。お前はそれを意識せずにやってるんだから。 それが一番」
 ぎゅう、とおばあちゃんの手に力がこもる。その目には魚みたいに口をぱくぱくさせたボクが映る。
(おばあちゃんがボクに何か言ってる。でもなんだか頭がぼーっとして良く聞こえない。)
「救いがたいんだよ。私がほんとにお前を愛していたのか、それとも愛してなかったのか。それが分からない。この気持ちが全部嘘なら、私の好きって気持ちが全部信じれなくなっちまう。」

                  ぽたりぽたり 
ボクの顔におばあちゃんの涙が落ちる。でもその涙は普通の涙じゃない、赤い涙だ。
 


「夕暮、おばあちゃんがひとつ予言をしてあげるよ。」
おばあちゃんは優しく笑い……そして口を開く。
お前のことを最後まで好きでいてくれるやつなんてひとりもいやしないよ」
                         →next 不和
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祖母(1)
2007-05-21-Mon  CATEGORY: 未分類
 その日が、おそらく彼の一生の中で最も重要な日だったことは、後になって振り返れば思いもつかないことだった。その日がすべての分岐点で始まりだった。 運命はいきなり襲い掛かる。それがわずか4歳の少年が相手でも・・・

 9月の夜風が少し肌寒い季節だった。近所といっても500mも離れたところがお隣さんなので、周りは真っ暗で、月明かりだけが足元を照らしていた。でも木の影や藪の中は人を拒絶するように闇が拭き溜まっている。それがなんだかボクには、ボクを呼んでるみたいで大嫌いだった。それに捕まったら、引きずりこまれそうな、そんな気分がしていた。だから夜中にトイレに行くのは嫌いだった。あの穴に吸い込まれそうな気がするから、そしてその中は別のどこかにつながってる気がして。
 でもこんなことをお兄ちゃんの宋市に相談すると決まって「それはお前が怖がりで、子供だからだ。そんなんだからいつまでもガキなんだよ。」って馬鹿にされる。お姉ちゃんの繭に相談したら、トイレの中にまで入ってこられそうだから、相談したことはない。いくら大好きなお姉ちゃんでも見られるのはちょっと恥ずかしい。

 でもこんな子供みたいな話をおばあちゃんはいつも真剣に聞いてくれた。ボクが話すのを黙って、ボクが話終わるまで待ってくれた。そして終わるとそのしわくちゃの手でボクの頭を撫でて、目をみながら
「夕暮はココロが自由だからそう感じるんだよ。それはとてもすばらしいことなんだよ。世界を楽しむコツを知っているのさ。」
 おばあちゃんの言うことは、いつもその時のボクには難しかった。だから質問することにしてたんだ。だってその方がおばあちゃんも喜んでくれるし。
「ココロが自由ってどういうこと? みんな同じようにできないの?」
 おばあちゃんは若いころは、ボクとそっくりだったという顔で優しく笑って
「大人になるとほとんどの人が、見たままのことを信じれなくなるのさ。あるわけがない、きっと気のせいだってね。例え夕暮のように見えたとしても、見えなかったことにしてしまう。そしてそのまま見えなくなるのさ。」
「じゃあ、そのうち夜が怖くなくなるの?」
「いや、そういうわけじゃないんだ。おばあちゃんだって夜は怖いよ。でもそれは野犬や悪い人が潜んでたらどうしようって考えてしまうからで、夕暮みたいに、夜そのものを怖がることはなくなっちゃうんだよ」
 そういっておばあちゃんはため息をつく。なんだかボクにはそれがとても寂しそうに見えた。
「でも・・・やっぱり大人がうらやましいかな。だって夜が怖くないんでしょう? ボクも早く大人になりたいな。そしたら宋市にーにも馬鹿にされないし。」
 情けない声でつぶやくとおばあちゃんが優しく抱きしめてくれた。
「ははは、なんだいこの子は。宗市に馬鹿にされて悔しかったのかい。しょうがない子だね。でもきっと宗市もお前のことが嫌いで言ったわけじゃないんだからそこは勘違いしちゃだめだよ。
「うん! 分かってるよ。おばあちゃん」
「よし、いい子だ。大好きだよ。夕暮。」
 そうおばあちゃんはボクに笑ってくれた。それが嬉しくて、ボクはちょっと泣いちゃった。





お前のことを最後まで好きでいてくれるやつなんてひとりもいやしないよ
 そうボクの腕の中で冷たくなりつつあるおばあちゃんは噛み付くようにボクに叫ぶ。
 この世の全てがボクのせいであるかのように睨み、唾を飛ばし、呪いの言葉をかける。
 あの秋の夜にボクを好きだといってくれたその口で、優しく抱きしめてくれた腕でボクのことを呪う。
「よく、お聞き。」
そういうとおばあちゃんはボクの首を絞め、自分の顔に近づける。
「お前は多くのものと親しくなり、愛しあうだろう。だがそれはお前がそういう生き物だからさ。だれもココロからお前を好きになってくれるやつなんて現れはしない。お前はその人たちを裏切り、狂わせてしまうんだからね。」
「かは! ゴホゴホ! そんな…… どういうこと? ボクが嫌いなの? ボクが何かしたの?」
 尋ねるボクの声はおばあちゃんに届くことはなく、おばあちゃんの手は力なく、ボクの首から離れる。
 
 そしておばあちゃんがボクの質問に答えてくれることは、永遠になくなった。
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とりあえずなのですがー
2007-05-17-Thu  CATEGORY: 未分類
とりあえず、プロフィールを退避でUPしようと思います。

これからいろんな人との出会いでゲームのプロフィールが変わってもいいようにこっちにそのたんびに残そうとおもいます。


んとー、ゲーム内でもう見た人はごめんなさい。次はもっと手の込んだものを用意するです

生まれつき体が弱く、両親に心配されていたが、蟲の力によって健康体に。そのことは両親に喜ばれるが、蟲が原因だと分かるやいなや、地下の物置に閉じ込められる。その後何年か放置されるが、体の中の蟲たちのおかげで生き残る。性格は素直で、閉じ込められたのも自分が悪い子だからだ、と思っている。学校は、親に縁切られ、別のところに引き取られ通っている。
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てすとてすとー
2007-05-17-Thu  CATEGORY: 未分類
テストだよー
上手くいってるかな???
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